北陸新幹線、ビジター施設に展望室 白山市が基本計画

2020/02/08 01:33

 白山市は7日、北陸新幹線白山総合車両所の近接地で計画する「ビジターセンター」に、新幹線や白山を展望できるスペースを設置する方針を示した。JR西日本が設ける車両所の常時見学エリアとビジターセンターを直結する連絡通路も整備する。市は2023年度末のセンター完成を目指しており、来場者に鉄道に親しみを感じてもらい、鉄道技術を核とした産業観光の拠点を形成する。

 

 山田憲昭白山市長が7日、東京・永田町の自民党本部で開かれた「新幹線車両所の活用による観光・産業振興プロジェクトチーム」の会合で、基本計画を示した。

 

 ビジターセンターは車両所の南側に隣接して3階建てで建設する。3階に展望スペースと車両所への連絡通路を設ける。23年春の北陸新幹線県内全線開業から約1年後に完成するセンターの展望スペースでは、すぐそばを走行する新幹線を眺めることができる。

 

 JR西は車両所の南端に常時見学エリアを設置する計画で、そこからの連絡通路を整備することで、車両所とセンターを行き来しやすいようにした。

 

 1階は新幹線の技術や車両所の役割を紹介するスペースに加え、白山、野々市、能美、川北の3市1町の観光情報コーナーや物販機能を設ける。2階は親子で遊べるエリアとし、約800平方メートルの空間に、鉄道をモチーフとした遊具を用意する。

 

 新幹線技術の展示はJR西が詳細を検討している。PTでは、杉岡篤取締役常務執行役員が新幹線の運転が体験できるシミュレーターや白山総合車両所のジオラマなどの設置を考えていると説明した。

 

 センター建設に合わせて駐車場と屋外多目的広場も整備し、全体の敷地面積は約1・3ヘクタールとなる見込み。白山市は新年度から実施設計の策定に入り、22年度内の着工を目指す。

 

 PTではビジターセンターの最寄り駅となる西松任駅整備についても、市が現在の協議状況を報告した。県内全線開業と同時の新駅設置に向け、白山市地域公共交通協議会、市、JR西、石川県の4者で、年度内の覚書締結に向けて協議を続けていると説明した。