片山津中の生徒(右)に修理した備品を手渡す「モノつくり隊」のメンバー=大聖寺実高

備品修理に高校生奮闘 大聖寺実高「モノつくり隊!」

2020/02/06 02:06

 大聖寺実高電子機械科の生徒有志が5日までに、加賀市片山津中のいすや机などの備品を修理した。もの作りを通じて地域貢献を行う「実高モノつくり隊!」の活動で、生徒は修理のために冬休みを利用してガス溶接の技術を習得するなど努力を重ねた。故障した備品は修繕されずに廃棄されることも多く、物を大切にする善意の取り組みに片山津中からは感謝の声が寄せられた。

 

 「実高モノつくり隊!」の活動は昨年7月にスタートした。同科の1~3年生が小中学校などの公共施設から要望を聞き取り、授業の一環として学校で学んだ知識や技術を生かして課題を解決する。

 

 今回の依頼は昨年12月に片山津中から寄せられ、同隊メンバーの髙木竜次さん、継宗(つぐむね)聖(せい)大(だい)さん、佐藤孝太さんの1年生3人が、いす17脚、机1台、卓球台3台の修理を請け負った。

 

 修繕にはガス溶接の技術が必要だが、大聖寺実高では2年生で学ぶため、3人は冬休みに授業を先取りする形で教員の指導を受けて作業に当たった。折れたり外れたりした金属製の脚を溶接でくっつけ、跡が目立たないよう塗装した。

 

 子どもが使用するため耐久性も念入りに確認し、髙木さんは「溶接は直した場所の汚れが目立つ。塗装できれいに仕上げたので長持ちしてほしい」と話した。

 

 大聖寺実高の山本民夫校長は「高校生の技術力には限界もあるが、相手と相談しながらできることを探すことで成長できる」と意義を語る。片山津中の山津正敏校長は「予算の関係で、壊れた備品を全て修理するのは難しい。ボランティアとして直してもらい、非常に助かった」と感謝した。

 

 「モノつくり隊!」はこれまでにも同市三木小に手作りのスロープを寄贈している。佐藤さんは「実際に使う人がいるので、責任もやりがいも大きかった。今後もどんどん依頼を寄せてほしい」と充実した表情を浮かべた。