出土品の展示施設が整備される八日市地方遺跡=2017年、小松駅東市営駐車場

新幹線高架下に展示施設 小松・八日市地方遺跡の出土品 市長が方針

2020/01/04 00:54

 小松市の和田慎司市長は3日、北陸新幹線小松駅の高架下に、北陸を代表する弥生時代中期の遺跡・八日市地方(じかた)遺跡の出土品を展示する施設を整備する方針を示した。2023年春に予定される新幹線敦賀開業に向け、市民や観光客が地域の歴史を楽しみながら学べる場所とし、にぎわい創出につなげる。

 

 3日、小松市のホテルビナリオ小松セントレで開いた自身の新年互礼会のあいさつで方針を示した。

 

 和田市長は小松駅東に位置する八日市地方遺跡について、数多くの国重要文化財が出土している「弥生時代の日本3大遺跡の一つ」と指摘。その上で、新幹線小松駅整備に関し、「まだ案の段階だが、駅利用者だけでなく市民の憩いの場となるような仕掛けを考えている。八日市地方の素晴らしいものを展示する場を作りたい」と述べ、高架下に出土品の展示場を設ける考えを明かした。

 

 小松駅の新幹線高架下施設を巡っては、和田市長が昨年の市議会12月定例会で、22年秋に工事が完成する見通しを示し、飲食店や物販店など商業機能を充実させるとともに「学びに資する空間を整備したい」と述べた。19年度末に高架下活用の基本構想をまとめ、20年度に施設の基本設計に着手する予定だ。

 

 新幹線小松駅のコンコースには九谷焼の陶板や小松瓦が使われる予定で、碧玉(へきぎょく)を加工して作った装飾品「管玉(くだたま)」などが多く出土した八日市地方遺跡も紹介し、日本遺産「小松の石文化」を発信する。

 

 互礼会には約1100人(主催者発表)が出席した。東野義信後援会長があいさつし、中西吉明副知事が谷本正憲知事のメッセージを代読した。

 

 佐々木紀国土交通、宮本周司経済産業両政務官、福村章、藤井義弘、八田知子、一川政之の地元4県議が順に祝辞を述べた。JA小松市組合長の西沢耕一JA県中央会長の発声で乾杯し、出戸清克市議会議長もあいさつした。和田慎司を支える会の小前田彰会長が締めくくった。