カーシェアの準備を進めるスタッフ=小松空港

小松空港でカーシェア 1月末から、到着ロビー隣接 二次交通充実、新幹線に対抗

2020/01/04 00:54

 小松空港で1月末、車を共同で利用するカーシェアリングサービスが始まる。国内外から石川を訪れたビジネス、観光客らがすぐに自動車に乗り換え、移動できる環境を整える。2023年の北陸新幹線敦賀開業に備え、従来のリムジンバス、タクシー、レンタカーにカーシェアを加えることで二次交通を充実させる。

 

 オリックス自動車(東京)が空港到着ロビーに隣接する北陸エアターミナルビルの駐車場にカーシェアのステーションを整備した。4台の自動車を用意し、空港の運用時間に合わせ午前6時半から午後9時半まで貸し出す。

 

 地方空港にカーシェアが導入されるのは高松、広島などに次いで6例目だが、到着ロビーに隣接する形でステーションを設けるのは初めてという。

 

 利用者は会員登録を済ませた後、同社から受け取った専用のICカードを、車に設置されているリーダー(読み取り機)にかざしてドアロックを解除。車内のボックスに収納されているエンジンキーで車を走らせる。利用後はキーをボックスに戻し、ICカードで施錠する。

 

 カーシェアはスマートフォンなどから予約できる上、レンタカーと異なり店舗で手続きする必要がなく、空港到着後、5分程度で目的地へ出発できる。料金も午前10時~午後5時まで7時間利用し、40キロの距離を走行する場合、レンタカーが6340円なのに対し、カーシェアは5840円と比較的安く済むなどの利点がある。

 

 最短15分から利用でき、飛行機の待ち時間が1~2時間ある場合、空港周辺の観光地を気軽に回ることも可能となる。

 

 小松空港の国内・国際線を合わせた総旅客数は2002年度の264万人をピークに落ち込んでいる。ここ数年は小松―香港便が定期化されるなど、国際線は伸びているが、主力の国内線は14年度の北陸新幹線金沢開業以降、年間210万人から150万人程度に落ち込んでいる。

 

 北陸ターミナルビルの岡田靖弘社長は「安くて便利なカーシェアを実施することで空港の利用客が増え、地域活性化に貢献できればうれしい」と話した。