通称が「いしかわ生活工芸ミュージアム」に決まった県立伝統産業工芸館=金沢市兼六町

通称は「生活工芸ミュージアム」 県伝統産業工芸館、国立工芸館と区別

2019/12/30 01:29

 兼六園に隣接する石川県立伝統産業工芸館の通称が来年4月から、「いしかわ生活工芸ミュージアム」となることが決まった。来年7月の東京国立近代美術館工芸館の金沢移転を見据え、互いに近接し、名称の似た両館を区別する狙いがある。県は国立工芸館を核に兼六園周辺を国内随一の工芸鑑賞エリアとして発信し、回遊性の向上につなげる。

 

 通称は今年7~8月に公募し、県内外から2541件の応募があった。約7割が県外からで、最多は東京の236件だった。

 

 有識者らでつくる検討委員会が、▽国立工芸館と紛らわしくない▽日常使いの工芸品の展示▽誰もが親しみやすい―といった観点でキーワードを絞り込み、公募意見を参考にしながら通称を選定した。

 

 県は来年4月から、同館のパンフレットや歩道の案内板などに正式名称と通称を併記して浸透させる。

 

 伝統産業工芸館は、文化勲章受章者の建築家谷口吉郎氏=金沢市出身=が設計した。1959年に県美術館として開館し、美術館が移転したことに伴って84年に現在の名称となった。県内にある36業種の伝統的工芸品を展示している。

 

 伝統産業工芸館を巡っては、国立工芸館の移転に伴って「工芸館」の名称を持つ施設が兼六園周辺に二つ存在することになることから、金沢経済同友会が分かりやすく案内するよう県に対応を求めていた。

 

 県関係施設では、県立歴史博物館の通称が「いしかわ赤レンガミュージアム」となっている。