米粒をデザインした滝ケ原石製のトロフィーを手に取る苗代小の児童=小松市滝ケ原町

小松の滝ケ原石で世界に二つのトロフィー 苗代小児童に

2019/12/22 01:47

 小松市滝ケ原町の石材彫刻士中谷篁(たかむら)さん(88)が、地元の滝ケ原石を使ってトロフィーを制作した。米粒をイメージした形状で、21日、町内で春から稲作に挑んできた同市苗代小の5年生2人にコメに関するクイズの景品として贈呈した。2人は世界に二つしかない特製トロフィーを手にコメ作りの体験を振り返りながら、滝ケ原で育まれた日本遺産「小松の石文化」に思いをはせた。

 

 トロフィーは高さ約25センチで、円形と四角形の2種類の台座の上に、米粒型のオブジェが載った形状となっている。滝ケ原町で唯一の石材彫刻士である中谷さんが今回の景品のために10日間かけ、滝ケ原石を削って特別に作った。

 

 苗代小5年生13人は、同町にある里山自然学校こまつ滝ケ原と苗代児童館が開催した環境学習に参加し、5月から町内の営農組合が管理する田んぼで県産米「ひゃくまん穀」の生産に携わってきた。

 

 環境学習では里山自然学校の川畠平一学校長=金大元客員教授=らが講師を務め、児童は田植えや草取り、稲刈り、はざ掛けを体験したほか、町内に生息するトンボやカエルの観察会などに取り組んだ。

 

 21日は里山自然学校で最後の学習会が開かれた。映像を通して活動を振り返った後のクイズで、景品が滝ケ原石で作られた世界に二つしかないトロフィーと紹介されると、児童は歓声を上げて喜んだ。

 

 クイズは、児童が泥に漬かった田んぼで生育したコメの収穫量を当てる内容で、正解の約140キロに比較的近い量を答えた砂山真輝(まさき)君(11)と徳原摩理朱(まりあ)さん(10)に中谷さんからトロフィーが手渡された。砂山君は「早速、玄関か自分の部屋に飾りたい」、徳原さんは「うれしい」と笑顔を浮かべた。

 

 中谷さんは「トロフィーを見て滝ケ原で頑張ってコメを作ったことを思い出してほしい」と目を細めた。