積雪がなく山肌が見える白山一里野温泉スキー場のゲレンデ=白山市尾添

雪なし「明暗」 県内スキー場お手上げ、ゴルフ場はほくほく

2019/12/22 01:47

 石川県内にまとまった雪が降らず、年末のレジャー施設で明暗が分かれている。21日にオープンを予定していた白山麓のスキー場は延期を余儀なくされ、新型のリフトを導入したゲレンデでは山肌がむき出しとなったままだ。一方、多くのゴルフ場は雪による休業がなく、例年を上回る来場者で活気づいている。「早く寒波が来てほしい」「年末年始もどうかこのままで」と、それぞれの立場で天候に気をもんでいる。

 

 白山市の白山一里野温泉、白山セイモア両スキー場を運営するスノーエリアマネジメント(SAM)白山によると21日現在、積雪は一里野が山頂部にうっすらと見られるのみで、セイモアは山頂部、山麓部ともにゼロとなっている。

 

 一里野の岩間山荘では2組が予約をキャンセル。女将(おかみ)の北村祐子さんは「雪は神頼みするしかなく、どうしようもない」と天に祈った。

 

 両スキー場の営業開始には約100センチの積雪が必要となる。2017、18年は12月中に開業した。SAM白山の担当者は「この時期にここまで積もらない年はなかなかない。年末の寒気に期待したい」と話した。

 

 20日にオープンを予定していた金沢市営医王山スキー場も、現在の積雪はゼロで、開業のめどが立っていない。

 

 県内のゴルフ場は暖冬を歓迎している。加賀市の片山津ゴルフ倶楽部(GC)は、今月に入っても積雪による休業日がない。12月では過去10年なかったことで、担当者は「帰省客の利用が多くなる年末も来場が見込めるのでありがたい。年末の予約にまだ空きがあるので期待したい」と喜ぶ。12月の来場者数は例年2400人ほどだが、今年はすでに3千人が利用しており、4千人に届くペースだという。

 

 金沢市の山手にある金沢GCも、12月の利用者数は昨年から2~3割増えている。積雪で今年休業したのは、金沢で初雪が観測された今月6日だけで、辻村公一支配人は「例年にない暖冬で、恩恵を受けている」と話した。

 

 能美市の山間部に位置するいしかわ動物園では、12月の来園者数が20日時点で6050人となり、昨年同期を500人ほど上回っている。同園では、今年は好天で暖かい日が続いたためとみている。

 

 新潟地方気象台によると、28日までの1週間、石川県内は一時雨や雪が降る日もあるが、降水量は平年並みか少ない見込み。来年1月20日までの1カ月予報では、北陸地方の降雪量は平年並みか少なくなる可能性が大きいとしている。

 

 気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)が11月22日に発表した今冬の降雪傾向では、北陸は平年並みか少ない予想だが、1月末から2月上旬は一時的に強い寒気が流れ込み、日本海側で一気に積雪が増加する日があるとしている。