16歳、雌のトキ死ぬ いしかわ動物園 10年に移送、繁殖に貢献

2019/09/22 01:41

 石川県は21日、いしかわ動物園(能美市)で一般公開していた16歳の雌のトキ1羽が死んだと発表した。同園でトキの分散飼育を開始した2010年に、佐渡トキ保護センター(新潟県)から移送され飼育していた。この時にやってきた4羽のうち死んだのは初めて。

 

 石川県によると、14日午後3時ごろ、飼育員が見回りや草刈りをするためにケージに入ったところ、止まり木から飛び立ち、着地した際に左脚の大腿(だいたい)骨を折った。

 

 同日、手術を行い、バックヤードで療養していたが、17日から餌を吐き出すようになり、21日午前11時ごろに死んだ。解剖したが死因は特定できなかった。

 

 同センターから移送されて以降、このトキとペアの雄からは31羽のひなが巣立ったという。16年からは、本州初となるトキ公開展示施設「トキ里山館」で公開展示され、来園者に親しまれてきた。

 

 同動物園によると、繁殖ペアは、あと3ペアおり、分散飼育に支障はない。トキ里山館を担当する堂前弘志さんは、死んだトキは最近、無精卵しか産まなかったと説明し、「いしかわ動物園でトキの繁殖に大きく貢献してくれた」と感謝を込めた。