七尾線の現行車両(左)と北陸線の車両=金沢駅

七尾線、全車両一新 JR西、21年春までに イコカ、石川県内全区間で利用可

2019/09/11 01:33

 JR西日本は、老朽化が進む七尾線の全車両を更新する。2020年秋から順次、新たな車両を導入し、21年春までに現行車両と置き換える。車内には北陸で初めてとなるIC改札機を搭載し、IRいしかわ鉄道を含めた全区間でICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」が使えるようにする。

 

 10日、JR西日本金沢支社の前田洋明支社長が県庁に谷本正憲知事を訪ね、新型車両と車載IC改札機の導入を報告した。

 

 JR西によると、七尾線の利用者は1日当たり約1万3500人。現在は1編成3両で計45両が運用されている。更新に伴って1編成2両となるため、新しい車両は計30両となる。更新費用はIC改札機などを含めて90億円程度という。

 

 現行車両は1960年代に導入され、傷みが目立っていた。新型車両は北陸線で運用する521系で、シルバーの車体の側面に輪島塗をイメージしたあかね色のラインカラーを施す。

 

 1両当たりの乗客は現行車両と同じ120人程度。通勤ラッシュや行楽シーズンなどは2両を連結した4両編成の車両を運行する。乗客が列車のドアに挟まった場合に警報が鳴る安全装置も取り付ける。

 

 ドア付近に設けられるIC改札機は、乗客が交通系カードをタッチすれば運賃が支払える仕組み。七尾駅や羽咋駅など特急が停車する駅には、IC専用の改札機を新たに設ける計画だ。

 

 現行車両との置き換えが完了する21年春にIC改札機の利用を開始する見通し。

 

 車両の更新、イコカの利用拡大は県や沿線市町がJR西に要望していた。

 

 七尾線では、金沢―津幡間をJR西とIRが共に利用している。複数の鉄道会社が乗り入れする区間では、互いに車両を持ち合うケースが多く、前田支社長は県などが出資するIRに新車両3編成(6両)の購入を求めた。これに対し谷本知事は「国の財政支援制度もある。購入を前向きに検討していく」と述べた。