15日から小松市のふるさと納税の返礼品に追加されるギョーザ=同市内

返礼品に「青春の味」 ふるさと納税で小松市

2019/08/15 01:57

 小松市は15日から、地元で根強い人気を誇るギョーザと塩焼きそばをふるさと納税の返礼品に加える。県内外に多くのファンを持つ老舗の中華料理店「餃子菜館勝ちゃん」(同市)の冷凍ギョーザを提供。進学や就職で小松を離れた人たちに懐かしい「青春の味」を味わってもらい、寄付金の上積みを狙う。

 

 ふるさと納税は出身地や愛着のある地域に寄付すると税控除される制度で、2008年に施行された。自治体間の競争が過熱して豪華な返礼品が注目される中、市はふるさとを思い起こす素朴なグルメを投入することにした。

 

 1961(昭和36)年創業の「勝ちゃん」のギョーザは豚肉やニラ、キャベツなど具だくさんで、皮の内側が柔らかく、外側がパリッと焼き上がった食感が人気だ。ピーク時には1日4千個(1人前7個)が全国発送される。

 

 返礼品に充てるギョーザの数は限られるが、2代目店主の髙輪宗己(たかなわむねき)さん(53)は「精いっぱいギョーザを作り、ふるさとを盛り上げたい」と意気込む。

 

 塩焼きそばは「勝ちゃん」など地元の中華料理店やスーパーにめんを提供する中石食品工業(小松市)の蒸しめんを使う。塩焼きそばはもちもちしためんと具を引き立てる塩味が魅力で、市は「家庭で調理してもきっと満足してもらえる」と太鼓判を押す。

 

 小松市のふるさと納税の返礼品は九谷焼や地酒、トマト、大麦の加工品が人気を集め、昨年度の納税額は前年度比43・5%増の1億9855万円となった。市の担当者は「これからも小松にゆかりのある人たちの心をつかむ魅力ある返礼品を発掘したい」と話している。