北陸初、AIが雑踏警備 27日の北國花火金沢大会で

2019/07/26 01:56

 人工知能(AI)を活用した防犯システムが北陸で初めて雑踏警備に導入される。金沢市大豆田(まめだ)本町の犀川緑地で27日に開かれる「北國花火2019金沢大会」(北國新聞社主催)の会場周辺に設置した防犯カメラの映像をAIで解析し、群衆の中に不審な動きをする人物がいた場合に自動で検知する。五輪やサミットでも実績のあるシステムによって事件や事故を未然防止し、安心して楽しめる安全な環境を維持する。

 

 防犯カメラはダイワ通信(金沢市)が設置する。人の流れが集中すると想定される交差点などに計22台を配備し、このうち2台をAIと連携させる。

 

 1台は同社が万引防止対策で開発した「SEDAI(セダイ)」。花火大会向けに仕様を変更し、目線やしぐさを解析し、挙動不審な人物を探し出す。

 

 もう1台はロシア発の防犯システム「ディフェンダーX」。防犯カメラ映像を基に、人が無意識に発する微細な振動などから精神状態を解析し、不審者とみられる人物を察知する。2014年のソチ冬季五輪や、16年に三重県で開催された主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で導入実績がある。

 

 防犯カメラの映像は無線で大会本部テントへ飛ばし、警備担当者がモニターで確認する。セダイの場合、挙動不審な人物は赤い四角で囲われ、ディフェンダーXでは不審者とみられる人物の周囲に赤い線が表示される。

 

 挙動不審な人物や不審者とみられる人物が表示された場合は、警察官が様子を見に行ったり、必要に応じて声を掛けたりする。プライバシーに配慮した運用に努める。

 

 ダイワ通信によると、AIを駆使した防犯システムは、来年の東京五輪・パラリンピックに向けて関心が高まっており、第5世代(5G)移動通信システムの導入で高性能化が期待される。岩本秀成社長は「犯罪の未然防止に役立て、安全・安心な社会づくりに貢献したい」と話した。