禁止薬物の影響で4頭の出走で行われたメインの第10レース=16日、金沢競馬場

金沢競馬で馬券ミス 頭数変更に対応せず

2019/06/21 02:48

 金沢市は20日、金沢競馬場で16日に開催した五つのレースで、「複勝」馬券の払い戻しと発売に誤りがあったと発表した。出走頭数の変更があった四つのレースで、2着までを的中とすべきところを3着までとし、一つのレースでは出走頭数不足で発売なしとすべきところを発売した上で2着までを的中とした。市は誤って払い戻した分の返還は求めず、本来の的中者には正しい払戻金を計算した上で不足分を支払う。

 

 競馬法施行規則によると、複勝は馬券発売時に出走頭数が8頭以上の場合は3着以内、5~7頭の場合は2着以内が的中となる。4頭以下の場合は発売してはならない。

 

 16日の市営競馬は、競走馬の飼料添加物の一部に禁止薬物が含まれていたとして、馬券の発売前に全11レースで計20頭がレースから除外された。この時点で、複勝の設定を変更する必要があったが、市と、馬券の販売・払い戻しを行う委託業者間で確認が行き届かなかった。

 

 17日夜、地方競馬全国協会から石川県競馬事業局に連絡があり、ミスが発覚した。こうしたミスは金沢市営競馬では初めて。

 

 馬券発売前の競走除外があった第1、3、4、7レースでは、本来不的中だった3着の馬に対して計16万8600円の売り上げがあり、この影響で1、2着の馬に対する計61万4700円分の馬券は本来より少ない配当となった。

 

 競走除外で本来発売できなかった第10レースの複勝馬券は251万5800円を売り上げ、このうち68万8500円が不的中となった。

 

 市はミスによる損失額を精査中で、返還と追加の払い戻しとして約100万円が見込まれる。

 

 差額の払い戻しと返還については、対象者を特定した上で口座に振り込む方針で、インターネットの販売記録から多くは特定できるとみている。窓口で購入した人については、購入した場所、時間、金額、払い戻しを受けた場所、時間などの自己申告に基づいて支払う。

 

 市営競馬開催執務委員長の山田裕市農林水産局長は「お客さまに多大なるご迷惑をお掛けし、心からおわび申し上げます」との謝罪談話を発表した。