金沢港に並んだズワイガニ。今季の石川県内の水揚げ量が2000年以降最少となった=昨年11月

加能ガニ、水揚げ最少 2000年以降、コウバコも

2019/03/30 01:50

 今季、石川県内で水揚げされた加能ガニ(雄)とコウバコガニ(雌)の量は、2000年以降最少だったことが29日、県水産総合センター(能登町)のまとめで分かった。生息数は雄雌ともに2年後には大きく減少する見込みで、県内では資源保護に向けた対策を講じているが、回復の見通しは立っていない。

 

 同センターが29日発表した漁海況情報によると、昨年11月~今月の県内主要港での水揚げ量は、加能ガニが185トンで、2000年以降最少だった前年の196トンをさらに下回った。過去5年平均の222トンにも大きく及ばなかった。

 

 漁期が11~12月のコウバコガニは105トンで、前年の108トン、過去5年平均の158トンにいずれも届かなかった。

 

 同センターは、1月以降のしけの影響で出漁回数が最少の2039回にとどまったことが水揚げ量の減少につながったとみている。

 

 日本海区水産研究所(新潟市)は昨年5~6月に富山県沖以西で行った調査で、雄雌のカニの生息量が2万2千トンと推定した。カニの寿命は10年以上で、今年取れなかった分は来季以降の捕獲対象となる。

 

 ただ、稚ガニは減少傾向にあり、2021年にはカニの生息量は1万2千トンまで減少すると見込んでいる。要因として同研究所は近年、生後3年までの死亡率が高いことを挙げた。

 

 県水産課によると、漁獲量の減少を受け、県漁協では脱皮したての雄「ミズガニ」を全面禁漁にしたり、コウバコガニの漁期を短縮したりするなど、資源を守る対策を取ってきた。昨年11月の漁解禁前には、ミズガニが多いとされる海域を保護区域と定め、漁を行わないなど、対策を進めている。