災害犠牲者を悼み、被災地の復興を祈る参列者=輪島市門前町の堀端交流広場

能登半島地震12年 追悼、復興に感謝

2019/03/26 02:05

 最大震度6強を観測し、輪島市内で1人が死亡、県内で338人が重軽傷を負った能登半島地震の発生から丸12年となった25日、能登各地で、犠牲者の冥福を祈り、復興に感謝する式典や催しなどが行われた。住民は、地震発生時刻の9時41分に手を合わせ、全国で多発する自然災害の被災地に思いを巡らし、防災意識を新たにした。

 

 輪島市門前町の堀端交流広場では、総持寺通り協同組合が式典「3・25の灯(ともしび)」を行い、住民ら約50人が、発生時刻に合わせて黙とうをささげた。「復興感謝之碑」の前で組合代表理事の五十嵐義憲さん(71)は、全国から寄せられた復興支援に感謝した上で、今年は、能登半島地震を含め災害が多いとされる亥年(いどし)であることに触れて「地震は嫌な思い出だが、みんなで助け合う心を確認したい」と述べた。

 

 輪島市門前総合支所の宮下敏茂所長が梶文秋市長のメッセージを代読し、地元の宮下正博県議が地震の記憶を風化させないよう呼び掛けた。近くの曹洞宗大本山總持寺祖院の市堀孝宗老師らが読経し、参列者が焼香した。

 

 自宅が大規模半壊した門前町日野尾の谷内悦子さん(68)は孫娘2人と参列し、「地震の3カ月後に生まれた孫を見ると月日の流れを感じるけど、たんすが倒れてきたのに、奇跡的に助かった瞬間は忘れない」と話した。

 

 総持寺通り商店街は、地震で39店舗のうち28店が全半壊したが、全国から集まったボランティアの支援もあって2011年末に完全復旧を遂げた。