加賀国国府の特定調査について報告された見学会=小松市古府町の石部神社境内

一帯が平ら、総社跡の可能性 小松・加賀国国府調査

2019/03/25 02:03

 小松市埋蔵文化財センターによる加賀国(かがのくに)国府の特定調査で、国府の総社(そうしゃ)跡と推測される石部(いそべ)神社境内(同市古府町)の一角が、総社のあったとされる平安時代後期(11~12世紀)に平らな地面だったことが分かった。センターは一帯が総社跡の可能性があるとみて、建物の遺構がないか調べる。

 

 24日に現地で開かれた住民向け見学会で報告された。境内では昨年10、11月、祭祀(さいし)で使われたとみられる11~12世紀の土師(はじ)器の破片が数千個見つかっており、破片が出土した一帯が平らで、当時、建物があったことが考えられるという。

 

 総社は平安期の地方行政トップである国司が参拝した神社の呼称で、11世紀にそれぞれの国で国内の祭神を合祀(ごうし)し、各国の国府の近くに設けられた。今後、石部神社周辺で総社跡が確認されれば、近くに加賀国の国府があったことを立証する手掛かりになる。