勉強と音楽の関係を調べた保健委員会の生徒=二水高

数学にJ-POPいい? 二水高保健委 勉強の音楽効果調査

2019/03/21 01:50

 J-POPを聴くと数学の勉強がはかどる可能性があるなど勉強中に聴く音楽について調べた研究成果を二水高保健委員会が20日、全校生徒に発表した。音楽のジャンルによって学習効果に違いが出ることが分かり、監修した金大子どものこころの発達研究センターの教員は生徒の着眼点や探求心に「大学の卒論レベルだ」と感心した。

 

 調査は昨年7、9月に1、2年生80人を対象に実施された。数学は「百ます計算」、国語は「あいうえお」の文字を拾う「かな拾いテスト」を行い、音楽なしと、J-POP、洋楽、クラシック、BGMの4ジャンルを聴いた場合でそれぞれ成績を比較した。

 

 楽曲には、J-POPは歌手米津玄師さんの「ルーザー」、洋楽は米人気歌手ファレル・ウィリアムスの「ハッピー」を選択。クラシックはモーツァルトの「フィガロの結婚」、BGMはドラマー、スタントン・ムーアの「ナルガス」を流した。

 

 百ます計算は総じて音楽を聴いた方が成績が良く、J-POPは音楽がない時よりプラス6・4~41・2点と高水準だった。生徒の多くに親しみがあり、高揚感から計算がスムーズに進んだとみられる。

 

 一方、かな拾いテストは、洋楽やBGMの方がJ-POPより成績が良かった。平仮名の文章から「あいうえお」を見つけるテストでは、日本語の歌詞のJ-POPが聞こえ、集中が妨げられたためと考察した。

 

 保健委員会は20日、文化系部活動や委員会の発表会で、1、2年生約800人に研究成果を紹介した。登壇した2年生の吉野吏紗さん(17)は「今より効率よく勉強する方法を考えてみてほしい」と呼び掛けた。

 

 研究は金大子どものこころの発達研究センターの菊知充教授、池田尊司助教が支援した。池田助教は曲のテンポや認知度など突き詰めるべき点はあるとしながらも、「さまざまな可能性を感じさせる成果だ。生徒はデータの扱いを通して、科学に興味を持ってほしい」と期待した。