定数を2削減する条例改選案が賛成多数で可決された起立採決=志賀町議会議場

志賀町議会、定数2減を可決 昨年12月の請願不採択から一転

2019/03/16 01:50

 志賀町議会は15日、議員定数を16人から2人減らす条例改正案を可決した。昨年12月、定数削減を求める町民の請願を退けたものの、立候補者が定数に満たないとみて、4月16日の告示まで残り1カ月の段階で削減にかじを切った。町民からは「ご都合主義」と不満の声が漏れており、石川県内の各町で深刻化する議員のなり手不足は、議会の在り方に疑問も突き付けている。

 

 「議員の進退に関わることは、他者からとやかく言われるまでもなく、しかるべき時に自ら判断を下すべきだと考えた」

 

 志賀町議会3月定例会最終日の15日、戸坂忠寸計(ちゅうすけ)氏(62)=無所属4期=は、この日議員提出した条例改正案の説明でこう述べた。昨年12月、定数削減を求めた町民3人の請願に反対した戸坂氏。一転して削減案の提出者となったことへの「釈明」にも聞こえた。

 

 賛成討論では同僚議員から「民意をくみ取ることが議会の最重要課題。現在の民意は定数削減にある」「議会批判よりも議会不要論の蔓延(まんえん)が恐ろしい。議会の未来を考え、削減に踏み切るべきだ」と援護射撃が続いた。

 

 議長を除く起立採決は賛成10、反対3、棄権2。昨年12月の請願を「賛成5、反対10」で不採択とした結果はあっさり覆った。

 

 閉会後、南政夫議長は取り囲む報道陣に対し、昨年12月の時点では現職16人全員が出馬するとみられたがその後に状況が変わったと説明し、「このままいけば定数に満たず、減らすのが妥当という思いになった」と理解を求めた。

 

 定数14となる町議選には現職13人、新人1人が立候補を予定、さらに新人1人の出馬がささやかれており、選挙戦の可能性も出てきた。

 

 町議会の姿勢に対し、町民からは厳しい声が聞かれた。40代の会社員男性は「『定数に満たないから削減』では、どうやって新人が出るのか。自分たちが続けるためにやっているんだろう」と首をかしげた。60代の自営業男性も定数削減は賛成とした上で「自分たちさえ都合が良ければいいというようにしか見えない」と指摘した。