大野弁吉屋敷跡から臨む風景=大野町6丁目

弁吉眺めた景色「復活」 大野日吉神社、屋敷跡の竹やぶ伐採

2019/03/08 02:22

 大野日吉神社(大野町5丁目)は7日までに、敷地内にある幕末の科学者大野弁吉の屋敷跡周辺に生い茂っていた竹やぶを伐採した。屋敷跡の石碑が立つ高台からは白山や宝達山が臨め、広々とした眺望が楽しめるようになった。5月の「大野弁吉翁150回忌法要」に向けた整備で、大勢の人にふるさとの偉人ゆかりの地に訪れてもらう。

 

 これまでは、屋敷跡に通じる石段を覆うように竹やぶがあった。半世紀ほど手付かずの状態で一帯は荒廃し、視界を遮っていた。かねて地元住民から整備の要望もあり、2月中旬に約4千~5千平方メートルのささ竹や雑木を切り出した。

 

 弁吉は「加賀の平賀源内」ともいわれ、からくり人形やエレキテル、写真機などを発明した。同神社総務担当総代の粟森朋行さん(71)は「弁吉も見ていたであろう眺望がよみがえったと思うとうれしい。素晴らしい景観を眺めていたからこそ、弁吉はいろいろな知恵が生まれたのではないか」と思いを巡らせる。

 

 同神社では整備用機械を購入し年1回、景観保全のための活動を行うことにしている。大野町内の各種団体にも協力を呼び掛け、地域全体で末永く守っていきたいという。

 

 普段から散歩で屋敷跡周辺を通る団体職員の橋本裕人さん(43)=大野町4丁目=は「空気が通ってすがすがしく、気持ちがいい。まちのイメージアップにもつながるのではないか」と期待を寄せた。

 

 大野弁吉翁150回忌法要は5月19日、傳泉寺(大野町1丁目)で営まれる。