梅村兵次が所有していた暦の早見表の設計図とみられる史料=金沢職人大学校

明治初期の暦早見表を確認 加賀藩の大工「設計図」残す

2019/01/21 02:11

 新暦と旧暦の時刻を対照する早見表の設計図とみられる史料が20日までに、金沢職人大学校で修復作業中の加賀藩の大工、梅村兵(うめむらへい)次(じ)(1915年没)の遺産から見つかった。日本に新暦が導入された明治初期のものとみられ、円状に書かれた十二支と洋数字がそれぞれ旧暦と新暦の時刻を表している。専門家は「当時の人々の暮らしぶりを示す貴重な史料」と評価する。

 

 兵次は天保年間(1830~44)生まれで、1880(明治13)年に木造の旧県庁舎を手掛けた。2014年に孫の国夫さん=笠舞2丁目=方で、兵次が生前所有していた建築関係の史料が多数見つかり、その中に早見表の設計図が含まれていた。ただ、これまで何に使うものか分かっていなかった。

 

 石川の近代史に詳しい金沢星稜大の本康宏史教授が鑑定したところ、本来は設計図を基に厚紙や木板に文字や数字を描き、回転させて使う。旧暦の時刻が新暦の何時に当たるかを調べることができる。