絵馬の修復作業を視察される秋篠宮さま=金沢市の石川県文化財保存修復工房

修復にねぎらいの言葉 秋篠宮さま、県文化財工房を視察

2018/11/28 01:50

 秋篠宮さまは27日、金沢市の石川県文化財保存修復工房を視察された。絵馬や文書など文化財を修復する様子を間近で見学し、作業に励む修復師にねぎらいの言葉を掛けた。七尾市一本杉通りの「花嫁のれん館」も訪れて旧加賀藩領で幕末から伝わる嫁入り道具「花嫁のれん」に見入り、平成最後とみられる石川訪問を終えて小松空港から帰京した。

 

 県文化財保存修復工房で、秋篠宮さまは中越一成県文化財保存修復協会代表の説明に耳を傾けた。荒川神社(野々市市二日市)に掲げられていた江戸時代の「賤ケ岳(しずがたけ)合戦図絵馬」の修復作業には、胸ポケットから取り出した眼鏡を掛け、のぞき込むように見学した。中越代表に「色が変わってしまった所はどうしますか」などと尋ね、修復工程に関心を示した。

 

 虫食いのある文書の修復では、殺虫処理について中越代表に「薫蒸(くんじょう)は二酸化炭素ですか」と専門的な質問も。案内後、中越代表は「薫蒸のことを聞く人は少なく、知識に驚いた。『大変なお仕事ですね』とお言葉をいただいたことが印象に残った」と笑顔を見せた。