能登半島地震からの復興工事が進む總持寺祖院=輪島市門前町

總持寺開創700年行事、門前の祖院で開催 21年 監院、輪島市役所で表明

2018/11/16 01:50

 2021年の曹洞宗(そうとうしゅう)大本山總持寺(横浜市鶴見区)開創700年記念行事が、創建の地である輪島市門前町の總持寺祖院で開催されることが決まった。07年の能登半島地震で被災した祖院の復興工事が21年3月で落成を迎えることから、披露を兼ねて門前で節目を祝う。總持寺の乙川暎元監(おとがわえいげんかん)院(にん)(71)が15日、輪島市役所を訪れ、梶文秋市長に表明した。全国から大勢の参拝者が見込まれ、市や地元各団体でも関連イベントでにぎわいを創出する。

 

 700年記念の事業は4月上旬の落慶法要や、9月中旬の祖院最大の行事「御両尊御征忌会(ごりょうそんごしょうきえ)」に合わせた式典が中心となる見通しだ。

 

 乙川監院は「当初は鶴見での開催を考えていたが、歴史を刻んだ能登の地がふさわしいと判断した。能登の観光客が減少する中、祖院がランドマーク的な存在として観光の一助になればいい」と話した。

 

 梶市長は輪島朝市など市中心部を訪れた観光客は珠洲市方向に抜ける傾向があるとし「門前でどんな時間を過ごしてもらうか一緒に考え、地域が元気になるようにしたい」と応じた。市は700年記念に向けて地元関係者とプロジェクトチームを年度内に発足させる予定で、年間を通じた観光誘客のイベントや土産物開発を進める。

 

 總持寺は1321(元亨元)年に門前で開祖・瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師により開かれた。藩政期には全国に1万6千の末寺を持ったが、1898(明治31)年の大火で大部分を焼失し、1911年に鶴見へ移転した。門前の伽藍(がらん)は再建され、祖院として現在に至る。能登半島地震では山門や座禅堂など多くの建物が被災し、総額約40億円を掛けて工事が進んでいる。