ずらりと並べられたブリ=金沢市中央卸売市場

寒ブリ大群到来 金沢市中央卸売市場 「今年は豊漁」早くも1100本

2018/11/15 01:52

 金沢市中央卸売市場で14日、今季最多となるブリ約1100本が競りに掛けられ、活気づいた。同日、能登町宇出津港で約1200本が水揚げされたためで、市場関係者によると漁期序盤で千本を超えたのは約10年ぶりとなった。石川中央魚市(同市)によると、今季は出漁時に大群を見掛けることが多く、担当者は「今年は豊漁になる見込みがある。多くの県民に味わってもらいたい」と話した。

 

 金沢市中央卸売市場の競り場は、仲買人の威勢の良い声が響いた。卸値は重さ8~9キロのブリで1キロ当たり1400~1500円で取引され、15キロの大物は3万7500円の値が付いた。シーズン序盤のため値段は抑え気味で、需要が高まる年末にかけて1キロ当たり3千円ほどになる。県漁協能都支所でも111本が競りに掛けられた。

 

 ブリは沖合約2キロに設置された宇出津港周辺の定置網4カ所で捕れた。能都支所によると、寒気が南下した影響で魚群が石川県沖に移動したとみられる。水揚げされたブリは9割近くが重さ8キロ以上で、10キロを超える大物が多く、最大は15キロだった。

 

 県水産総合センターによると、昨年11月から今年3月の県内の定置網漁によるブリの水揚げ量は、過去10年平均の588トンを大きく下回る281トンにとどまり、能都支所でも総水揚げ量が97トンと落ち込んだ。

 

 宇出津港では今季も、ここ数日の水揚げは100本程度と例年に比べて低調だったが、能都支所の担当者は「寒気が南下してきたので、魚が敏感に反応し、群れがやってきたのではないか」と推測した。