「天空の響き」の習得に向け、練習を重ねる児童=七尾市高階地区コミュニティセンター

伝統の響き、地域で継承 七尾・高階小閉校後も、児童に太鼓教室

2018/10/18 01:50

 今年3月に閉校した七尾市高階小で、約20年間受け継がれてきた太鼓の演目「天空の響き」を、高階地区に住む児童が継承することになった。地区の住民でつくる「たかしな地区活性化協議会」が太鼓教室を開き、高学年児童がリズムやバチさばきを低学年に教える。学校がなくなっても、児童が代々慣れ親しんだ曲を残し、太鼓が盛んな地域の伝統をつないでいく。

 

 「天空の響き」は1998年ごろ、同小の教員や地元住民が、地元の太鼓に親しんでもらおうと考案した。毎年、授業の一環で5、6年生が4年生にリズムを教え、発表会や学校行事などで披露してきた。

 

 高階小は児童数の減少から、今年3月に徳田小と統合して朝日小となり、太鼓の授業もなくなった。また同月に、高階保育園も休園となり、地区の児童、園児は地区外の学校や保育園に通うようになった。

 

 地域と子どもの交流が減り、郷土愛が薄れることを不安に思った協議会は、七尾市の補助を受け、今年7月に高階地区コミュニティセンターで太鼓教室を開始した。練習は週に1回で、同地区の児童18人が通う。高階地区の女性太鼓団体「高階くれない太鼓」のメンバーが児童の世話をしている。

 

 練習には高階小、高階保育園で使われていた太鼓を使っている。11月11日に旧高階小で開かれる発表会「とどろけ高階の太鼓」(北國新聞社後援)で、太鼓教室の児童は初めて天空の響きを披露する。本番に向け太鼓指導者の嶌村義政さん(42)=金沢市=を呼び、練習に打ち込んでいる。

 

 多村日和さん(朝日小1年)は「みんなと一緒にできる太鼓は楽しい。かっこよくたたけるようになりたい」と笑顔を見せた。たかしな地区活性化協議会の宮崎吉春会長は「太鼓で子どもが地域に親しむ機会を増やし、活気あふれる地域にしたい」と話した。

 

 発表会には、高階くれない太鼓を始め、高階地区の太鼓団体や●(ほのお)太鼓(白山市)や神隆太鼓(金沢市)も出演する。開演は午後1時で、入場料は無料となる。

 

●は品の口がそれぞれ火