鼠多門・橋の建設現場。門は手前の金沢城公園に整備され、橋は市道をまたぎ、奥の尾山神社境内に架けられる=金沢市内

金沢城鼠多門橋が起工

2018/10/10 01:55

 金沢城公園鼠多(ねずみた)門橋の復元整備の起工式が8日、金沢市の建設地で行われ、関係者約60人が「平成の築城」の無事完了を願い、新時代への「懸け橋」に期待を込めた。会場で谷本正憲知事は「やるからには東京五輪に間に合わせる。整備に全力を挙げる」と語り、鼠多門・橋の完成時期について、2020年7月の東京五輪・パラリンピックの開催前までに、約半年前倒しする方針を示した。

 

 鼠多門橋は玉泉院丸と金谷出丸(現尾山神社境内)を結ぶ城内最大規模の木橋で、長さ32・6メートル、幅4・3メートル。江戸初期に造られ、幾度かの架け替えを経て1877(明治10)年に老朽化のため撤去された。尾山神社側にバリアフリーに対応したスロープを設ける。

 

 門は石垣の上に木造2階建てのやぐらを備えた構造とし、今年6月に起工式が行われた。橋と門が完成すれば、長町武家屋敷跡から尾山神社を経て金沢城、兼六園に至る加賀藩ゆかりのルートが形成される。県は夜間のライトアップを通じて魅力を高める計画だ。

 

 橋と門は、当初は2020年12月までの完成を予定していた。橋と門、周辺の環境整備を合わせた総事業費は約20億円を見込む。

 

 建設現場の市道は9日から、金沢商工会議所方面から金沢広坂合同庁舎方面への片側通行となった。規制期間は約1年を見込む。