導入した蒸留器を確認する関係者=白山市女原

アロマ生産2倍に拡大 白山・ミントレイノ 地元ハーブ活用 大型蒸留器導入

2018/09/14 02:09

 白山市女原の市観光施設「ハーブの里・響きの森ミントレイノ」は13日までに、白山麓産のハーブを原材料にしたアロマ(芳香)事業を本格化することを決めた。大型の蒸留器を導入し、10月にも化粧品などに使われるアロマオイルやフローラルウオーターの生産量を従来の約2倍に拡大する。再整備を進めている施設内の花壇で栽培したハーブも今後活用し、香りや美容をテーマに山麓の豊かな自然を発信する。

 

 ミントレイノは1996年に旧尾口村がハーブを目玉とした誘客施設として建設し、約2万2千平方メートルの敷地にハーブガーデンや農地が広がる。2013年度から一般社団法人ミントレイノが指定管理者となり、市内産の食材を生かしたレストランやオルゴールセラピーを柱に運営している。

 

 施設は今年度、荒廃が進んでいたガーデンの再生に着手した。5月にラベンダーやレモングラスなどの苗約350株を植え、7月に約10キロ分を収穫した。白山麓で栽培する別のハーブを含め、試験的にアロマオイルとフローラルウオーターを製造し、化粧品メーカーに卸したところ、「香り高い」と好評だったため、本格的な生産に乗り出すことにした。

 

 アロマオイルとフローラルウオーターは、蒸留器にハーブを入れて高温の蒸気で成分を気体化させ、冷却層で冷やして抽出する。施設は、蒸留器の構造が、豆腐の製造で粉砕した大豆を煮る釜と似ていることに着目し、メーカーの高井製作所(野々市市)に大型の蒸留器の製造を依頼した。

 

 新しい蒸留器は2時間でハーブ20キロからオイル150ミリリットル、ウオーター200リットルを取り出すことができる。施設によると、蒸気の熱が均等にハーブに加わるよう改良され、これまで所有していた蒸留器より生産量が約2倍増え、電気代の節約も期待できる。

 

 施設は10月以降、クロモジやヒノキ、能登ヒバなどを原材料にオイルとウオーターの製造を本格化させる。来年は施設内ガーデンの栽培規模も倍増させ、アロマグッズの開発にも取り組む方針で、大本健太郎理事(40)は「アロマを白山麓の新たな魅力にしていきたい」と話した。