尾張さん(中央)と交流する参加者=本町2丁目

金沢駅前に「たまり場」 生き方や進路語り合う 世代超えた交流促進

2018/09/14 02:09

 金沢駅前に10日、高校生以上が集う「たまり場」が誕生した。市内で学生向けの講演や自然体験を企画する尾張由輝也さん(27)=北安江2丁目=がオーナーとなり、学生や社会人が進路や生き方を真剣に語り合う場とする。尾張さんは学生時代、生きづらさを感じていた自身の経験をもとに、世代を超えた交流を促して悩める後輩たちが生きるヒントを見つける場にしたい考えだ。

 

 本町2丁目のビル内に開設されたのは、「真面目なたまり場」。15人ほどが入れるスペースで、10日は高校生から70代までの11人が「コミュニケーション」をテーマに自らの経験や考えを話し合った。

 

 尾張さんは「漫然と受験勉強を強いる学校生活に違和感を持ち、人生の意味を見いだせないままだった」と、不登校に近い状態だった泉丘高時代を振り返る。

 

 それでも「自分なりの目的を持って生きたい」と東大へ進学。在学中の一人旅で、見知らぬ人と積極的に関わり毎日が充実した体験から「自分の人生を豊かにするかどうかは、自分次第ということに気付かされた」と笑う。

 

 自身の経験を少しでも伝えたいと今年4月から、自宅で同世代の若者が語り合う「自生塾」を開いている。ただ、塾に通う学生が抱える将来への悩みを聞くうち「保護者や教師ではなく等身大の大人と話す場が必要だ」と感じ、世代を超えて触れ合える「たまり場」をつくることにした。

 

 たまり場は毎週月、木曜に午後5時~9時半ごろまで開く。今後はキャリア教育など、「真面目な」イベントも企画していく予定で、尾張さんは「教室や部活ではノリが大事でも、ここに来たら真面目に話ができる、そんな場所にしていきたい」と話した。