七尾湾のシャコ豊漁 水揚げ昨年の2倍 4年ぶり200キロ超 - 石川県のニュース | 北國新聞社

4年ぶりに豊漁となった七尾湾特産のシャコ=七尾市の石崎漁港

七尾湾のシャコ豊漁 水揚げ昨年の2倍 4年ぶり200キロ超

2018/08/03 01:50

 七尾市石崎町で4日に行われる石崎奉燈祭の祭り料理「祭りごっつぉ」に欠かせない七尾湾特産のシャコ、石崎エビの水揚げが順調だ。特に不漁が続いていたシャコは4年ぶりに水揚げ量が200キロに達し、昨年の2倍以上となった。近年は品薄で価格も高騰し、住民の頭を悩ませていたが、漁師町のもてなし料理に、久しぶりに主役がそろいそうだ。

 

 七尾湾のシャコは、盛夏に旬を迎える。脂が乗ったプリプリの身は甘く、市民に好まれている。石崎町の石崎漁港で多く水揚げされ、特産の石崎エビ、赤西貝を含め、石崎奉燈祭の際に振る舞われる食材の「御三家」とも呼ばれる。塩ゆでしたり、ちらしずしに具として入れたりして、来客をもてなす家庭が多い。

 

 県水産総合センターと県漁協七尾支所のまとめでは、2013年7、8月に競りに掛けられたシャコは758キロだったが、15年は75キロ、16年は43キロに減少した。17年は93キロに増えたが、住民がなかなか手に入らない状況は続いていた。今年は豊漁となり7月の取扱量は240キロに達した。

 

 漁業関係者によると、シャコは昨年、1匹600円程度で取引されていたが、今年は2、300円程に落ち着いている。底引き網漁師の竹内大生さん(32)=同町=は「シャコを楽しみにする人は多く、今年はたくさん獲れて良かった」と喜ぶ。

 

 石崎奉燈祭では、若衆に担がれた大奉燈6基が威勢よく練り、漁師町を熱気に包む。奉燈の運行とともに、おのおの家庭が旬の魚介類や、郷土料理で客をもてなす「ヨバレ」も醍醐味の一つ。シャコや石崎エビ、赤西貝について奉燈祭の赤坂明実行委員長は「かけがえのない石崎の味。祭りの時はどんなものよりうれしい」と話す。

 

 石崎エビの水揚げ量も7月中ごろから順調に増えており、200キロを超えた。県漁協七尾支所の土倉修運営委員長は「海の神様も祭りを応援してくれたんかな。旬の味を多くの人に味わってほしい」と話した。