座談会の準備を進める任田さん=七尾市高階地区コミュニティセンター

高階の風習まとめ「教科書」に 七尾の地元活性化協議会

2018/06/07 01:59

 七尾市高階地区のたかしな地区活性化協議会は、地元の行事やしきたり、冠婚葬祭などの風習をまとめた地域情報誌作りを開始した。今年度中の完成を目指す。移住、定住促進に力を入れる同地区の魅力のほか、良くない点や困りごとなども住民の声を基に記載し、移住希望者らにありのままの高階を伝える。住民の聞き取りは県内外の大学生を想定しており、地元で気付かない魅力を発掘してもらうことを期待する。

 

 情報誌作りの中心となるのは、今年4月に着任した地域おこし協力隊の任田和真さん(26)=小松市出身。高階地区に移住して間もない頃、地域の葬儀の手伝いに加わって戸惑った経験があり、「地域の情報が前もって分かっていれば助かる」と感じた。

 

 七尾に定住する人を呼び込むプロジェクト「七尾移住計画」のメンバーでもある任田さんは、仲間から「集落の教科書」という京都府南丹市日吉町世木地域の情報をまとめた冊子があることを教わり、高階版の教科書を作ろうと決めた。市の地域提案型協働事業としての承認も受けた。

 

 任田さんは5月中旬、南丹市を訪問し、集落の教科書を製作した田畑昇悟さんに教科書を作るまでの経緯や思いを聞いた。20日には田畑さんを講師として高階地区に招いて座談会を開く。その場で住民から困っていることややってみたいことなどの意見を募り、情報誌を作る意義などを伝える考えだ。

 

 情報誌にはゴミ出しや雪かきのルールのほか、同地区に商店が1軒もない半面、交通の便の良いことなども記載する。任田さんは「住民に地域の課題を考えてもらうきっかけにしてほしい。情報誌作りを通じて、移住者を受け入れるコミュニティーづくりを進めたい」と話した。