日銀金沢支店が移転を検討するJR西日本グループの所有地=金沢駅西地区

駅西移転5年後めど 日銀金沢支店 来年度にもJRから用地取得

2018/05/31 02:00

 日本銀行は30日、金沢市香林坊2丁目の金沢支店を金沢駅西地区に移転新築する方針を発表した。移転先の地権者であるJR西日本との交渉を本格化させ、2019年度中の用地取得を目指す。移転時期は5年程度先がめどになる。移転に伴い、市中心部の目抜き通りに面する支店跡地は売却する。

 

 移転先は、JR西日本グループが金沢市広岡3丁目で所有する土地の一角となる。JRの社宅などがある土地で、再開発が進められている。現支店の敷地面積は「片町きらら」と同規模の約4700平方メートルで、新築の支店は5千平方メートル程度となる見通しだ。用地の売買契約後、数年かけ設計や施工を進める。必要なコストは未定としている。

 

 駅西移転後の支店跡地に関しては、にぎわい創出につながる利活用を求める声が中心商店街関係者らから相次いでいる。移転時期は2023年春の北陸新幹線敦賀開業と同じごろになるとみられ、都心に位置する跡地の利活用は「第2の開業」効果を高める上でも重要な課題になりそうだ。

 

 30日に記者会見した宮田慶一支店長は「地元の皆さんが高い関心を持っているのは承知している。いろいろな議論があるだろうが、きちんと地元の声に耳を傾けたい」と話した。

 

 日銀が不動産を処分する際、まず、国や地元自治体への売却を検討する。規定では国や自治体のほか、売却先が公共性を有すると認めた場合は随意契約となるが、それ以外は原則として一般競争入札により、売却することになる。宮田支店長は「跡地を売却できるのは新しい拠点で営業を開始してからになる」とし、具体的な売却の時期については未定とした。

 

 金沢支店は日銀の32支店の中で4番目に古い。老朽化や手狭になっていることなどから、移転の検討が進められていた。具体的な土地の売買交渉に入ることでJR西日本と合意したことを受け、公表した。