「日本橋」の自筆原稿や初版本に見入るファン=金沢市の泉鏡花記念館

鏡花自筆の「日本橋」公開 金沢の記念館

2018/05/26 02:37

 金沢市の泉鏡花記念館の鏡花生誕145年記念特別展「『日本橋』―鏡花、雪岱(せったい)、千章館(せんしょうかん)」(本社後援)は25日、同館で始まった。約80年ぶりに所在が確認された花柳小説の代表作「日本橋」の自筆原稿が初公開され、鏡花ファンらがじっくりと堪能した。

 

 「日本橋」は1914(大正3)年に鏡花が書き下ろした小説で、映画や舞台化されるほど人気が高い。自筆原稿は鏡花の没後、行方が分からなくなっていたが、このほど、出版した千章館の社主、堀尾成(せい)章(しょう)の都内の縁戚宅で見つかった。

 

 特別展では、鏡花、成章に加え、「日本橋」の装丁で注目を浴びた小村雪岱の3人の交流にスポットを当て、堀尾家に旧蔵されていた新発見の日本画や書簡を含む約70点を展示し、「鏡花会」と称された親睦会や、鏡花作品誕生の背景にも迫っている。9月9日までで、講座やギャラリートークも企画されている。