金沢の街に合う友禅を 着物レンタル店と作家が企画 - 石川県のニュース | 北國新聞社

金沢の景観に合った色合いを考える(左から)上濃さん、越田さん、毎田さん=金沢市本多町3丁目

金沢の街に合う友禅を 着物レンタル店と作家が企画

2018/05/26 02:37

 金沢市の着物レンタル店と加賀友禅作家が協力し、金沢の街並みに合う貸し出し用の加賀友禅を制作する。「金沢は着物が似合う街」との印象が広がり、レンタルした和服姿でそぞろ歩きを楽しむ観光客が増えている。ただ、料金が比較的安く、はっきりした色彩の化学繊維の着物が人気の中心なため、「街の雰囲気に合う加賀友禅を着こなしてほしい」と考えて企画を始動し、11月までに5着の完成を目指している。

 

 着物レンタル店「心結(ここゆい)」の越田晴香社長(31)と、加賀友禅作家毎田仁嗣さん(43)が中心となって企画した。金沢市のきものカラーコーディネーター上濃雅子さん(49)も加わり、ひがし茶屋街や兼六園など、観光地の景観と調和するような色合いを意識して制作する。貸出料金は1着1万円台を予定する。

 

 越田さんは2010年に着物レンタル店を始めた。加賀友禅も扱っているが、洗濯しやすく、料金を1万円未満に抑えられる化学繊維の着物の利用率が6割を超える。

 

 地元の伝統工芸の魅力を伝えきれない現状にもどかしさを感じていたところ、毎田さんから共同制作の依頼を受け、今月、本格的な打ち合わせに入った。レンタル用は街歩きやパーティーなどでの利用を想定し、淡い色調が多い訪問着より、ややはっきりした色合いに仕上げる構想だ。

 

 デザイン案を固め、9月以降にクラウドファンディングや知人を通じて賛同者から制作費の一部を募る。毎田さん以外の加賀友禅作家にも協力を呼び掛け、12月から完成した5着を心結で貸し出す。