今秋にリニューアルされる金沢駅西地下広場の庭園

金沢駅西地下広場の庭園リニューアル 市、今秋の完成目指す

2018/04/05 01:50

 金沢駅西地区でホテル建設が続く中、金沢市は駅西地下広場の庭園のリニューアルに着手する。金沢職人大学校に植栽の再整備を依頼するほか、園内に立つ3本の柱を伝統工芸品で装飾する。金沢が誇る、確かな庭師の技術と、国連教育科学文化機関(ユネスコ)認定のクラフト創造都市の魅力をアピールする場に衣替えする。近く設計作業に取り掛かり、今秋の完成を目指す。

 

 駅西地下広場は金沢港口(西口)と広岡交差点をつなぐ地下通路の中間地点付近にあり、西側の一角に広さ78平方メートルの庭園がある。市によると、2012年に整備された庭園には、20~30本程度のマダケと、ジュウモンジシダが植えられているものの、見栄えがしないためか、素通りする通行者が多いという。

 

 植栽の再整備は職人大学校造園科の修了生が担当し、樹木や石の配置などで金沢に伝わる流儀に基づく日本庭園とする予定。今後、具体的な意匠や樹木の種類などを検討する。柱の装飾デザインも未定だが、駅構内に施されている伝統工芸品の装飾と同様、使用する素材は九谷焼や加賀友禅、金沢箔(はく)、金沢漆器などの本物にこだわり、風格ある美を演出する。

 

 駅西地区では、駅西広場北に2020年6月までに通常型ホテル「ハイアットセントリック金沢」と、長期滞在型ホテル「ハイアットハウス金沢」が開業する見通しである。

 

 JR西日本グループが所有する、広岡3丁目の約3万7千平方メートルの土地でも再開発の構想が浮上している。20年には東京五輪が控えており、駅西地下通路を往来する市民やビジネス客、観光客が増えることが見込まれる。

 

 市は通路の途中にある庭園はバイヤーらにさりげなく金沢の文化や産業を宣伝するスペースにもなるとみており、担当者は「行き来する人が増えれば、庭園の価値も高まる。金沢の文化や産業の魅力を広められるよう有効に活用したい」と話した。