アクセス道拡幅 遊泉寺銅山跡、観光しやすく 小松市、19年度までに - 石川県のニュース | 北國新聞社

遊泉寺銅山跡へのアクセス向上へ、小松市が拡幅工事を実施する連絡道路=今月1日、小松市鵜川町

アクセス道拡幅 遊泉寺銅山跡、観光しやすく 小松市、19年度までに

2018/02/13 02:05

 小松市は2019年度までに、同市鵜川町にある遊泉寺銅山跡と県道を結ぶ連絡道路を拡幅する。建機大手コマツ発祥の地である銅山跡には、資料館や休憩施設、遊歩道などが整備される計画で、市は来場者の増加を見据え、車の通行を安全に行えるようにするなどアクセス環境を向上させ、日本遺産「小松の石文化」や小松の産業発展の礎を築いた銅山を発信する。

 

 市によると、県道小松辰口線から遊泉寺銅山跡記念公園までの連絡道路約600メートルは現在、幅員4~6・5メートルで、狭い箇所では車の往来に支障を来している。このため、幅員が狭い箇所を5・5メートルにまで広げ、対向車が来ても車が円滑に通行できるようにする。

 

 市は年度内に実施設計を行い、新年度に工事に着手し、19年度中には道路拡幅を完了させる予定だ。

 

 市が連絡道路を拡幅するのは、観光誘客などを目的に、遊泉寺銅山跡が2021年度完成をめどに整備され、来場者が増えることが見込まれるためだ。

 

 計画では、巨大煙突や真(ま)吹炉(ぶきろ)の周辺など見どころ7カ所ごとに通路や解説板を整備し、これらを結ぶ遊歩道なども整える。観光スポットとしての魅力向上を図るとともに、銅山に関する資料を展示し、児童らがものづくりの歴史や石文化を学ぶスペースを備えた施設も建設する。

 

 昨年7月には市と小松商工会議所、小松鉄工機器協同組合、コマツ粟津工場など関係10団体が遊泉寺銅山跡整備実行委員会を発足させた。事業費にはコマツからの企業版ふるさと納税による総額約1億円などが充てられる。

 

 市が内閣府に提出した地域再生計画では、昨年3月時点で1675人だった遊泉寺銅山跡記念公園の来園者数を、2019年度に5千人とする数値目標を掲げている。担当者は「ものづくりとひとづくりの精神を伝える産業遺産に、大勢の人が足を運んでもらえる環境を整えたい」と話した。