東京発の北陸新幹線から降り立つ観光客で混み合うホーム=19日午前10時50分、金沢駅

4連休一気に混雑 GoTo利用で石川へ

2020/09/19 14:29

 4連休が始まった19日、石川県内には県外から大勢の観光客が訪れた。国の観光支援事業「GoToトラベル」を利用した人も多く、行楽地は人出の回復を歓迎。10月には東京発着の旅行も同事業の対象に追加され、人の往来がますます盛んになると予想されることから、訪れる側、迎える側の双方から新型コロナウイルス感染の対策徹底をあらためて訴える声が上がった。

 

 金沢駅は、北陸新幹線や北陸線で石川入りした観光客らで混み合い、鼓門前では記念撮影を楽しむ家族連れやカップルの姿が見られた。

 

 Go Toを活用して家族で北陸旅行に訪れた神奈川県の会社員小出浩行さん(44)は「国の政策が旅行を後押ししてくれた」と満足そう。長女の茉弦(まつる)さん(7)は「ホテルに2泊できるのがとても楽しみ」と跳びはねた。

 

 JRの駅員は「昨秋の行楽シーズンほどではないが、今年のお盆に比べるとかなり乗客は増えた」と話した。

 

 あまりの混雑ぶりに、コロナ感染を警戒する地元の利用者も。買い物で駅を訪れた金沢市の主婦中島真菜さん(34)は「人が予想以上に多くて驚いた。連休中はできる限り家にこもろうと思う」と語った。

 

 Go Toで金沢旅行に来たという岩手県の会社員安孫子(あびこ)竜也さん(24)は兼六園を散策。「コロナ第1波の頃は旅行を自粛していたが、最近は落ち着いてきた感じなので、いいかなと思った。人混みを避けて楽しみたい」と声を弾ませた。

 

 金沢市のひがし茶屋街も着物姿の観光客らでにぎわった。夫婦で散策していた東京の新井明夫さん(67)は感染リスクを避けるため、18日に長野まで自家用車で訪れ、その後、列車で金沢入りした。「全体的に感染対策の習慣が付いてきたと感じるので安心して歩ける」と笑顔を見せた。

 

 茶屋街の近くで町家カフェを営む髙宮一浩さん(51)によると、徐々に人出が戻っているが、大型観光バスのツアー客は依然として少なく、自家用車で訪れる個人客が目立つという。「4連休は満室のホテルが多いと聞き、期待している」と話した。

 

 カフェの女性店長(44)は「観光客が戻るのはうれしいが不安もある。感染対策を徹底するしかない」と複雑な表情を浮かべた。