都内で今季初競りに掛けられたルビーロマン=30日午前7時、東京・大田市場

ルビーロマン30万円 東京初競り

2020/07/30 14:24

 石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」の東京での今季初競りが30日、都中央卸売市場大田市場で行われ、出荷された62房のうち、「特秀」の1房が過去2番目となる30万円で競り落とされた。東京への出荷11年目となる今年は、過去最多の5千房の出荷を目指す。都内の仲卸は「コロナ禍で外食を控える傾向がある。生鮮食品の需要は高まっている」と首都圏での販売増に期待を寄せた。

 

 市場では多くの仲買人が粒の大きさや色、形などを見定めた。30万円のルビーロマンを競り落としたのは仲卸の丸二(東京)で、都内の百貨店で販売される。過去最高値は2017年の39万円で、30万円は18、19年に続き3年連続だった。

 

 今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、恒例の試食会は中止となった。セレモニーも簡素化して行われ、生産者でつくるルビーロマン研究会の大田昇会長が「大変な時期だが、ルビーロマンは立派に仕上がった。ぜひ買ってもらいたい」と売り込んだ。

 

 ルビーロマンは県が14年掛けて開発した品種で、1粒20グラム以上の大きさと糖度18度以上の甘さが売りだ。JA全農いしかわの担当者は「天気のいい日が続かず心配していたが、糖度、色ともに上々」と話した。

 

 JA全農いしかわは昨年も都内で5千房の出荷を目指したが、4185房にとどまった。最多は18年の4733房だった。大田会長は「本来なら今は五輪の最中で、海外の人にもアピールするチャンスだった。来年の五輪開催を期待して待ちたい」と語った。

 

 2日は大阪府内で今季初競りが行われる。大阪での出荷は今年で10年目となる。