マスク姿で登校し教員にあいさつする児童=20日午前7時35分、金沢市田上小

久々再開、教室に笑顔 県内11市町の公立学校で分散登校始まる

2020/05/20 14:11

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除を受け、金沢市など石川県内11市町の公立小中学校で20日、一斉に分散登校が始まった。同市田上小では、マスク姿の児童が久しぶりに登校し、クラスメートとの再会を喜ぶ笑い声が教室に広がった。クラスごとに半分ずつ登校する分散登校を繰り返し、6月1日に全面再開する。

 

 金沢市の小学校53校1分校、中学校24校1分校は4月13日に休校に入って以降、およそ5週間ぶりの登校となった。

 

 市内で最も児童数が多い約900人が在籍する田上小ではこの日、1~6年生の約450人が登校した。

 

 児童は玄関で体温などを記した「健康観察カード」を教員に渡し、手指の消毒をしてから授業に臨んだ。授業では休校中に自宅で学習したプリントを提出。6月の全面再開までに取り組む課題などを確認した。新型コロナの感染予防に関する指導もあった。

 

 この春入学した1年生にとっては20日が入学式を含めて5回目の登校となる。1年生の中島朋夏さんは「算数が楽しみ。これから友達をいっぱいつくりたい」と期待に胸を膨らませた。

 

 6年の宮下拓実君は「家は暇で学校に早く来たかった」と話したが、「勉強の遅れが心配。先生に教えてもらわないとよく分からない」と不安を募らせた。

 

 田上小は戸建て住宅の増加などで近年、児童数が急増している。学校では「3密(密接、密集、密閉)」を避けるため、手洗い場前の床に順番を待つ足跡マークを貼ったり、低学年の自習用に体育館を開放したりと工夫を施した。押野正憲校長は「この日を楽しみにしていた。子どもの健康を一番に考えて学校を再開させる」と話した。

 

 20日は金沢市のほか、白山、加賀、七尾、能美、かほく、羽咋、内灘、中能登、宝達志水、川北の10市町の小中学校でも分散登校が行われた。

 

 羽咋市瑞穂小では「3密」回避のため、6年生の授業を体育館で実施。教諭がパソコンと接続した大型テレビ画面やホワイトボードを使いながら解説した。