屋内イベントの延期、中止を決めた感染症対策本部会議=1日午前11時、石川県庁

屋内催事延期か中止

2020/04/01 14:03

 谷本正憲知事は1日、石川県庁で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、県主催の屋内イベントを1カ月にわたって延期または中止すると明らかにした。県内で感染経路が特定できない患者が確認され、市中感染が広がる恐れが否定できないため。28日開幕の「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2020」(北國新聞社特別協力)は出演者の来日が困難になったとして中止し、プログラムを1年後にスライドする。

 

 会議では、県民に対し、感染者が多い東京や大阪、北海道、埼玉、神奈川、千葉、愛知、京都、兵庫の9都道府県への不要不急の移動を控えることも呼び掛けた。

 

 谷本知事は、県内11人目の感染者となった40代男性の感染経路が特定されていないことに触れ、「私どもの知らないところで面的な拡大がじわじわと進んでいる可能性がある」と説明。屋内でのイベントは、密集や密閉、密接な距離での会話が避けられず、集団感染を食い止めるためにも延期や中止が望ましいとした。

 

 楽都音楽祭のほか、11日のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の公演を延期、23日の公演は中止とする。

 

 屋外イベントについては、密集や密閉などを避ける工夫をして原則開催とする。参加者には人との距離の確保やマスク着用を呼び掛ける。5、7日の金沢競馬は無観客で開催する。

 

 竹内政則観光戦略推進部長は、新型コロナが拡大して以降の県内のホテル、温泉地の入り込みが前年の半分に満たないことや、今後の予約が前年の2~4割の水準になっていると報告した。

 

 兼六園の無料開放にちなみ、谷本知事は、3月27日に「無症状の人は(東京から兼六園に)お越しください」と発言したことについて、観光をアピールしたものではないと強調。県内の観光産業は大きな打撃を受けているとし「『東京から来るな』とは決して言えない。知事として難しい判断だが、業界の一助になればという思いでの発言だ」と述べた。