タラを威勢よく競り落とす仲買人=5日午前3時半、金沢市中央卸売市場

初市、好天で豊漁 魚介類2割増、甘エビ30倍

2019/01/05 14:26

 石川県内の市場で5日、一斉に初市が開かれた。金沢市中央卸売市場では3、4日の好天で出漁できたため、魚介類の入荷量は昨年の約2割増となった。金沢、福井で捕れた甘エビは例年の30倍となる約9・9トンが並び「平成最後」の初市は豊漁で活気づいた。昨年の猛暑や台風の影響が懸念された野菜の入荷量は、農家や運送業者の休暇に伴って昨年より減少したが、卸値は例年並みに落ち着いた。

 

 金沢市中央卸売市場では、午前3時半に水産物部の競りが始まった。県産のタラやズワイガニの雄「加能ガニ」、能登沖で水揚げされた寒ブリなどが目立ち、昨年の約204トンを上回る約243トンが入荷した。

 

 卸売業の石川中央魚市(金沢市)とウロコ水産(同)によると、例年1月上旬は寒波によるしけで出漁できないことが多い。今年は天候に恵まれたため初市の直前に漁ができ、ハマチやイナダなどの新鮮な魚が捕れた。石川中央魚市の担当者は「好調な滑り出しだ。このままの天候を保ってほしい」と願った。

 

 午前6時からは青果部で競りが行われ、県産の加賀れんこんや五郎島金時、カブ、白菜などが次々と競り落とされた。入荷量は野菜が328トン(昨年360トン)、果実は133トン(同173トン)といずれも昨年を下回ったが、卸値は例年並みだった。

 

 丸果石川中央青果(金沢市)によると、農家や運送業者は土日に仕事を休むことが多いため、土曜開催となった今年の初市は、金曜だった昨年に比べて入荷量が減少した。昨年10、11月の好天で野菜や果実の生育は順調で、同社の担当者は「農家が仕事を再開する来週からは安定した入荷が期待できる」と話した。

 

 初市に先立ち、山野之義金沢市長、馳浩衆院議員、岡田直樹、山田修路両参院議員があいさつした。