冷凍されたイカを水揚げする作業員=26日午前8時40分、能登町小木港

小木港でイカの水揚げ始まる 小型目立つ「珍しい」

2018/12/26 16:20

 年内で今季の操業を終えた石川県漁協所属の中型イカ釣り船の水揚げ作業が26日、能登町小木港で始まり、午前中は2隻から「船(せん)凍(とう)イカ」約80トンが運び出された。イカは胴長20センチほどの小型が目立ち、県漁協小木支所の職員は「今の時期としては非常に珍しい」と指摘した。小型のイカは売値が安くなるため、過去最低が見込まれる総水揚げ量と合わせ、関係者の頭を悩ませている。

 

 第18白嶺(はくれい)丸と第3旺貴(おうき)丸が能登半島沖の「大和(やまと)堆(たい)」や山陰沖で捕ったイカを水揚げした。ベルトコンベヤーに載って次々と運ばれるイカは小型が多く混ざり、50年以上水揚げ作業に携わる女性(76)は「こんなに小さいイカは12月にほとんど見掛けない。船が水揚げに戻って来る回数も少なくなったし寂しいね」と話した。

 

 県漁協小木支所によると、これまで12月に水揚げされるイカは刺し身などで食べられる胴長30~40センチが中心で、20センチほどの小型のイカはほとんど見られなかった。小型は主に加工用として出荷され、売値は2、3割安くなる。型が小さい理由は分からないという。

 

 小木支所では、今季の総水揚げ量が過去最低だった昨季の3378トンより、さらに3、4割程度落ち込むと見込んでいる。職員は「前代未聞なくらい悪い年だった。今回水揚げされたイカも非常に少ない」と話した。

 

 県漁協所属の中型イカ釣り船15隻は今季、外国漁船などの影響で深刻な不漁に陥った。1月末までの漁期を残して年内で操業を打ち切り、24日から各船が能登町に帰港している。水揚げ作業は29日まで行われる予定。