1箱15万円で競り落とされた能登志賀ころ柿=26日午前6時20分、金沢市中央卸売市場

志賀ころ柿15万円 さらなるブランド化期待

2018/11/26 16:32

 志賀町特産の干し柿「能登志賀ころ柿」の初競りが26日、金沢市中央卸売場で行われ、16個入り1箱(1キロ)が過去最高となる15万円で競り落とされた。2年前に希少な名産品として国の地理的表示保護制度(GI)に登録されて以降、値段の上昇が続いており、関係者はさらなるブランド化に期待を寄せた。

 

 競り落とされたのは1個50グラムの2Lサイズの中から、色つやが特に優れていたころ柿を木箱に詰めた1箱で、昨年同様、金沢市片町2丁目の日本料理店「銭屋」の依頼を受けた同市の青果卸業「堀他(ほりた)」が落札した。

 

 堀他果実部長の松﨑哲也さん(39)は「GIで注目が高まっているので、昨年より高く、インパクトのある値段で落とそうと思った」と話した。

 

 能登志賀ころ柿は、鮮やかなあめ色や素朴な甘さが特長で、年末年始の贈呈用として人気となっている。近年は中華圏の旧正月「春節」に合わせて台湾にも輸出している。2016年10月のGI登録後、製法や衛生管理の徹底で品質が向上し、昨年は1箱(20個入り)10万円の値が付いていた。

 

 今年は消費者ニーズに応えるため、全商品に個包装を施した。そのため2Lサイズは昨年より4個減の1箱16個入りとなったにも関わらず、過去最高を更新した。

 

 JA志賀によると、今季は夏場の高温少雨や度重なる台風、大雨などの影響で、木が傷んだり実が落ちたりする被害もあり、出荷量は来年1月上旬までに昨年の3万9144箱を下回る約3万5千箱を見込む。

 

 26日は1036箱が競りに掛けられ、色つやが平均的な2Lサイズは昨年と同等の1箱3300円前後で取引された。

 

 同JAの中野勝営農部長は「昨年より最高値が5万円も上がって驚いた。注目が高まることは生産者の意欲につながる」と笑顔を見せた。