北國新聞 DIGITAL

先輩達の声 

政治部 小林広大/2009年入社・國學院大学卒

物事の深層、より詳しく

政治部は行政や議会、政党が主な取材対象になります。担当する金沢市政では、市役所を拠点にまちづくりや産業、文化、福祉、教育など多岐にわたるテーマを取材しています。生活に身近な事柄も多く、住民に有益な情報を迅速かつ的確に報道することを心掛けています。

記事を書くためには、ニュースの価値判断が最も重要です。自分だけ面白いと思っても、読者が興味のない内容であれば紙面に掲載することはできません。何を伝えなければならないのかを見極めるために、歴史的な背景や関係者の思いを理解する必要があります。

県内唯一の地元紙として、物事の表面だけでなく深層をより詳しく報じることで、地域が一層良くなり、県民が郷土への愛着を深めることにつながればと思っています。

政治部の仕事の中でも特に選挙取材は心が沸き立ちます。激しい選挙では候補者がライバルを1票でも上回るために涙を流し、土下座して支援を訴えることもあります。普段分からない人の本性が現れたり、取材先と人間関係が築けたりして、選挙は記者として勉強になることばかりです。

2016年に発覚した富山市議会の政務活動費不正問題も印象深い出来事の一つです。当時は富山市政を担当し、不正の責任を取って辞職した市議14人を取材しました。

ずさんな公金管理の実態が次々と明らかになる中で、不正に気付かず、市議の言動を漫然と受け入れていたことを反省しました。取材に当たっては、常に疑問を持って臨まなければならないという教訓としています。

日々反省の繰り返しで、つらいこともあります。それでも取材先と関係を築き、記事として成果が現れた時の喜びはひとしおです。新聞記者はやりがいがあり、楽しい仕事だと思います。

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