水浸しになって使えなくなった電化製品を運び出すボランティア=6日午前10時40分、小松市中海町

気温が上昇し、水分をとりながら作業にあたる人たち=6日午前9時40分、小松市中海町

  ●水分忘れずに

 大雨被害に見舞われた小松市の復旧に向け、石川県内から応援団が駆け付けた。河川氾濫による甚大な浸水被害が出てから初の週末を迎えた6日、同市では災害ボランティアセンターが開設され、正午時点で69人が泥に漬かった家財道具の片付けなどに励んだ。住民は「作業がはかどり、大変ありがたい」とボランティアに感謝しながら復旧へ歩を進めた。

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 小松市社会福祉協議会が市第一地区コミュニティセンターに設けた災害ボランティアセンターには、午前7時半ごろから希望者が集まり始めた。高校生から70代の男女で、南加賀のほか、金沢、七尾、志賀からも訪れた。受け付けを済ませた後、3~10人のグループに分かれて支援要請のあった中海、古府、長田、平面各町に向かった。

 梯(かけはし)川が氾濫した中海町では、金沢市木越団地自主防災会メンバーの二角(ふたかど)嘉裕さん(43)=同市木越1丁目=が家屋からの畳の運び出しを手伝った。二角さんは「暑いし重いし大変。自分の町がこんなことになったら、という思いで駆け付けた」と額の汗を拭った。

 支援を依頼した櫛引(くしびき)千穂さん(29)は、夫と1歳の娘で暮らす家が被災し「ボランティアが来てくれて、すごく助かる。土日の間に何とか片付けのめどが立つといい」と話した。

 ボランティアセンター登録者以外も支援に駆け付けた。中海町の真宗大谷派亮光寺では、東静陽(じょうよう)住職(63)の親戚や知人が流入した土砂や、水に浸った畳を搬出した。知人の公務員中島正明さん(53)=小松市打越町=は高校2年の息子と手伝いに来たといい、「しんどい時はお互いさま。水分を取って熱中症に気を付けたい」と語った。

  ●災害ごみ仮集積所に

 能美市は6日、市内3カ所に災害ごみ仮集積所を開設し、浸水被害に遭った住民が続々とごみを運びこんだ。小松市は7日、こまつドーム駐車場に仮置き場を設置する。同市古府町は6日午後、町会館の広場を町独自の災害ごみ仮置き場として開放する。5日に町内の空き地に開設した仮置き場が大量の廃棄物で埋まってきたため、追加する。

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