会場の確認をする村松代表(右)と奈良さん=金沢21世紀美術館

 体験型のデジタルアート展「NAKED meets 千利休」(北國新聞社など主催)は6日、金沢21世紀美術館で始まる。利休が形作った茶の湯の文化をプロジェクションマッピングなど現代の技術を駆使して表現した展示会となる。5日は会場設営が完了し、利休の美意識を五感で堪能できる舞台が整った。

 デジタルアートを手掛けるネイキッド(東京)が、歴史上の人物をアーティストとしてとらえ、現代の解釈を加えて表現する「NAKED meets(ネイキッド・ミーツ)」シリーズの第1弾で、全国で初めて開催される。

 会場は作品ごとに八つのエリアに分けられる。映像の門を通ると、利休が「浮世の外ノ道」とした茶庭を、プロジェクションマッピングで表現した「露地」の空間が来場者を出迎え、暗闇から光り輝く落ち葉が無数に浮かび上がり、茶の湯の世界へといざなう。

 利休が残した言葉が川のように流れる「枯山水」や、来場者が持った茶せんの動きを読み取り、リアルタイムで光や音で表すデジタルアート作品のほか、金大附属小の児童と金色のごみを活用して創作した「黄金の茶室」も展示された。

 5日は、ネイキッドの村松亮太郎代表が、展示会に協力した茶道裏千家今日庵業躰(こんにちあんぎょうてい)の奈良宗久さんと会場を訪れ、映像や音響を確認した。奈良さんは金沢21世紀美術館の茶室松濤庵(しょうとうあん)で、長谷川祐子館長に茶を振る舞った。

 村松代表は「新しい挑戦となる展示会。シンプルと壮大な演出を組み合わせて『わびさび』を表現した。子どもから茶道に親しむ人まで楽しんでもらいたい」と話した。

 時間は午前10時~午後6時で、金、土曜は最終日を除き午前10時~午後8時。オンラインチケットは高校生以上1500円、小中学生800円で、土日祝は日時指定。会場販売は各100円増しとなる。9月3日まで。

無断転載・複製を禁じます