運行が始まる急速充電型電池推進船「らいちょう」

「らいちょう」に搭載されたリチウムイオン電池=射水市の富山高専射水キャンパス臨海実習場

 ●急速充電対応型 実習で活用

 富山高専は29日、射水市の同校射水キャンパス臨海実習場で、教員と学生が建造に携わった急速充電対応型リチウムイオン電池搭載の電池推進船「らいちょう」を公開した。小型船舶検査機構の検査に電池推進船として合格し、日本海側の教育機関で初めて運行が可能になった。今後、学生の実習で活用していく。

 同校では実習などに使用していたディーゼル船が老朽化し、新しい船が必要となっていた。電池推進船の導入を求める声が上がり、2018年10月から構想を練り始めた。電池で動く世界初の急速充電型電池推進船を開発した東京海洋大のアドバイスを受けながら、富山高専副校長で商船学科の山本桂一郎教授や学生ら約10人が船の建造に取り組み、昨年末に完成させた。

 らいちょうは14人乗りで、全長11・8メートル、幅2・8メートル、重さ5・7トン。容量は59・6キロワット時、最高時速18キロで4時間程度航行できる。電池推進のため静粛性に優れ、災害時に活用すれば最大でスマートフォン約1万台を充電できる。船名は学生から公募し、決めた。

 お披露目会が29日に臨海実習場で開かれ、國枝佳明校長が「船はディーゼル、タービンのイメージが強いが、地球環境を考えると電池で航行する船が必要になってくる」とあいさつした。らいちょうは学生の操船技術向上を目的とした実習や授業などに活用する。

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