就学支援金の書類誤送付に関する会見で頭を下げて陳謝する東仙校長(右)と番留課長=富山県庁

 富山県教委は22日、富山南高で事務職員が就学支援金の申請書類に別の保護者の情報を印刷して誤送付していたと発表した。県で職員のミスによる情報漏えいは今年に入って6カ月連続、7件目となる。県教委の番留幸雄県立学校課長と東仙敏彦校長は県庁で会見し「県民の皆さまの信頼を失った」と陳謝した。

 県教委によると、富山南高の事務職員が15日、全校生徒約600人に就学支援金の申請書類を送付したところ、16人の保護者のログインID通知書の裏面に他の保護者のログインIDとパスワードが印刷されていたことを気付かずに送った。

 申請にはログインIDとパスワードが必要で、アクセスすると生徒、保護者の生年月日、住所、電話番号などが閲覧できる。被害は確認されていない。

 両面印刷に設定した状態でプリントしたのが原因で、職員2人がダブルチェックして上司が確認したが、裏面の印刷を見落とした。18日に担当教諭が保護者から指摘を受け、誤送付が判明。20日に教諭が学校事務室に報告した。

 18日が土曜日で事務職員が出勤していなかったため、週明けの20日に報告しており、会見では「管理職に伝える事案だった。指導が不十分だった」とした。

 学校では22日に生徒、保護者に対して今回のミスの経緯の説明とおわびのメールを送った。県教委は23日に校長会を開き、具体的な対応策を協議する。関係者の処分については「厳正に対処する」としている。

  ●「大変申し訳ない」知事が陳謝

 新田八朗知事は22日、「ご迷惑を掛けた方には大変申し訳ない」と陳謝した。富山市内で報道陣の取材に答えた。

 1月から県職員による情報漏えいが続いていることについては「5月から再発防止策を講じているさなかにまた起きてしまった。まだ職員一人一人のレベルにまで浸透しておらず、私からの発信不足だ」と反省した。その上で、外部の専門家から改善策の提案を受ける予定で、現在人選を進めていると説明した。

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