伐採木を積み込む来場者=高岡市笹八口

 ●施設工事に伴い

 高岡市上下水道局は21日、同市笹八口の水道つつじ公園で、桜の丸太やチップを無料配布した。園内の水道施設工事に伴ってやむなく伐採した桜の有効活用で、薪や燻製(くんせい)用に使おうと配布開始前から伐採木を求める人が集まった。

 桜の木35本分の丸太とチップが用意された。配布開始1時間前の午前8時ごろには約100メートルの車列ができ、訪れた人は車の荷台に次々と積み込んだ。午後5時ごろには、準備した伐採木を配り終えた。

 丸太を車の荷台いっぱいに積んだ同市和田の無職坂森勇鷹(ゆうたか)さん(79)は「まきストーブの燃料として桜は火持ちも香りもいい。まきを買うと高いし、慣れ親しんだ桜が無駄にならなくていいと思う」と話した。

 同公園は1979(昭和54)年、市西部の丘陵地に国吉配水場を建設した際に整備された。老朽化した送水管と配水管を更新するに当たり、地震対策のため桜並木のある付近に管を埋設する。このため、園内のソメイヨシノ200本のうち、老木で工事中に倒木の恐れがある約100本を伐採することにした。作業は今月末まで続き、伐採木の無料配布はもう一度行う予定。

 水道設備工事は7月半ばに着手し、2026年3月までを予定している。公園内に災害時の給水拠点となる「応急給水施設」を新設し、トイレのバリアフリー化なども行う。桜並木だった場所には、ツツジを植栽する。

 亀岡勝彦総務課長は「水道インフラを確保しながら公園機能を充実させる。憩いの場として利用してほしい」と話した。

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