「ぐりとぐら」の原画に見入る来場者=富山市の富山県美術館

 富山県美術館開館5周年記念の「絵本原画の世界2022」(同館、富山新聞社、北國新聞社、チューリップテレビ主催)が28日、富山市の同館で始まった。宮城県美術館が所蔵する、34作家の原画約350点が並び、来場者は懐かしさと温かみのある絵本の世界に浸った。

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 月刊絵本「こどものとも」に収録された作品のうち宮城県美術館のコレクションから、「ぐりとぐら」や「はじめてのおつかい」などの人気シリーズをはじめ、よりすぐりの絵本原画が展示された。

 「こどものとも」は福音館書店が1956(昭和31)年に創刊し、画家や彫刻家、漫画家など幅広い分野の作家が絵を寄せ、多くの名作を生んできた。今回の展示では、作品を掲載順に並べ、日本の絵本の原点と歩みに触れることができる。原画に加え、作家のラフスケッチも展示された。

 会場には家族連れをはじめ幅広い年代が訪れ、絵本を読み進めるように一つ一つの作品に見入った。原画ならではの色彩や筆致、作家による修正跡にも目を凝らした。

 子どもと訪れた富山市の会社員大間知祥一さん(36)は「小さい頃に読んだ絵本の原画に懐かしさがこみ上げた」と語った。砺波市出町中美術部3年生の水上冬弥さんは「作家の新しいものを作りたいという情熱が感じられた」と話した。

 会期は7月5日までで、開館時間は午前9時半から午後6時(入館は午後5時半まで)。水曜休館。観覧料は一般900円、大学生450円、高校生以下は無料となる。福音館書店が特別協力、キュレイターズが企画協力する。

 6月4、18日の午後2~3時に学芸員によるギャラリートークが行われる。関連ワークショップ「合わせ切りでつくろう!ヘンテコいきものえほん」が7月15日まで午前10時~正午と午後2~4時に開催される。

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