提灯山車2基が激しくぶつかり合う「かっちゃ」=21日午後7時半、高岡市伏木中央町

 「けんか山」で知られる伏木神社春季例大祭の伏木曳山祭(ひきやままつり)は21日、高岡市伏木地区で行われ、提灯(ちょうちん)山車をぶつけ合う名物の「かっちゃ」が3年ぶりに繰り広げられた。重さ約8トンの山車同士が激しく衝突し、迫力満点の光景が港町を熱気と興奮の渦に巻き込んだ。

 日中は色鮮やかな花傘を広げた花山車(はなやま)7基の奉曳(ほうび)きが実施された。奉曳き後は十七軒町以外の6基の花山車が約360個の提灯を付けた提灯山車に装いを変え、宵闇が迫る頃、一番山の石坂(いっさか)町(まち)から順に出発して、まちなかを練った。

 かっちゃは午後7時半ごろと同10時半ごろ、伏木本町の本町広場と伏木中央町の法輪寺前で行われた。総代の笛の音を合図に、2基の山車が勢いよく近づき、先端に取り付けた大木「付長(つけなが)手(て)」がぶつかり合って大きな音が響くと、大勢の見物客でできた人垣から「おーっ」と歓声が上がった。囃子(はやし)の音や曳き子の威勢のいい掛け声が雰囲気を盛り上げ、熱気はピークに達した。

 祭りは昨年に続き実行委員会が作成した新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに沿って行われた。関係者全員が抗原検査を受け、マスクや手袋を着用して参加した。昨年の巡行は見物を地域住民に限定したが、今年は制限を設けず、観光客でにぎわった。

 今年から担い手の負担軽減のため、開催日を従来の5月15日から5月の第3金、土曜に変更し、奉曳きの開始と終了の時間を早めた。

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