曳揃えに向けて移動する曳山=14日午後0時55分、小松市のこまつ曳山交流館みよっさ前

 小松市の初夏を彩る「お旅まつり」は2日目の14日、目玉行事である曳山(ひきやま)曳揃(ぞろ)えのため、5町の曳山が会場のこまつ曳山交流館みよっさ前に向けて出発した。曳揃えはコロナ禍で3年ぶりとなった。雨に翻弄(ほんろう)されて巡行開始が当初の予定から遅れたものの、5基が並ぶ瞬間を待ちわびた住民らは、雨上がりに力を合わせて絢爛(けんらん)豪華な曳山を動かし、小松中心部で祭りムードを高めた。

 今回は、曳山を持つ8町のうち3町が感染症防止などのため組み立てをせず、5町の曳山が並ぶことになった。

 当初は14日午後0時半に5基をみよっさ前にそろえる予定だった。しかし雨が見込まれたため、曳山八基曳揃え実行委員会は事前に各町の曳山の移動時間帯を遅らせることを確認。雨上がりのタイミングを待って各町が曳山を動かした。

 巡行には、実行委が公募した曳き手も参加し、「ヨーイ八寸」の掛け声を響かせた。住民は、みよっさに向けて豪華な曳山が3年ぶりに動く様子を見守り、コロナ禍から小松の街が立ち直ることを願った。

 曳揃えは午後3時のオープニング式で幕を開け、曳山子供歌舞伎の当番町である八日市町、寺町が2回ずつ上演する。コロナ対策として会場は柵で囲み観覧用の席を並べ、入場整理券が配布された。

 実行委員長の福島利雄小松曳山八町連絡協議会長は「雨も大したことなく、皆さんのおかげで曳揃えができることに本当に感謝している」と述べた。

 寺町はお旅まつりの開幕前、てるてる坊主を曳山に飾っていた。寺町曳山実行委員会の小林竹次会長は胸をなで下ろし「3年ぶりの曳揃えの大舞台で、子供役者には練習通り演じてほしい。コロナで落ち込んだ小松のまちを少しでも明るく活気づけたい」と語った。

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