先発で力投した高岡商の川尻=富山市の県営富山野球場

粘りの投球をみせた高岡商の桑名

11回を投げ抜いた富山一のエース小林

 第94回春季県高校野球大会最終日(4日・富山市の県営富山野球場)決勝が行われ、高岡商が富山一に延長十一回の末、2―0で完封勝ちし、4年ぶり24度目の優勝を果たした。高岡商は6月4日に福井県で開幕する北信越大会に挑む。同校の北信越大会出場は2季連続58度目(春は4年ぶり29度目)となる。

 延長十回までスコアボードに0が並ぶ緊迫した投手戦となった。高岡商は延長十一回、2死一、三塁から野村大登(3年)、早上樹生(同)の連続内野安打で2点を奪い、均衡を破った。川尻啓人(同)―桑名勝(同)の継投で相手打線をかわした。

 富山一はエース小林路春(同)が11回を投げ切り、11被安打、4与四死球、12奪三振で177球の熱投を見せた。打線は計10安打を放つも本塁が遠かった。

 ▽決勝

高岡商00000000002―2
富山一00000000000―0
(延長十一回)

(高)川尻、桑名―近藤祐(富)小林―菊地

 ●「二枚看板」力投 高岡商・川尻、桑名

 夏日の空の下、昨秋の県大会決勝と同じ顔合わせとなった一戦で、高岡商が雪辱を果たした。先発川尻、エース桑名が粘りの投球で勝利をたぐり寄せ、吉田真監督は「0―0の難しい展開で自分の持ち味を発揮してくれた。二枚看板のおかげ」と2人をたたえた。

 川尻は6回6安打1四球、7奪三振。185センチの長身から繰り出す角度のある最速140キロの直球を武器に、「野手が守ってくれると信じた」と強気で投げ込んだ。

 背番号1の桑名は「負けん気の強さが前面に出た」(吉田監督)投球で5回4安打、無四死球、4奪三振と力投した。「絶対にリベンジしてやろうと戦った。川尻が試合をつくってくれたのでいい流れで行けた」と喜びをにじませた。

 チームのスローガンは「感全粘笑(かんぜんねんしょう)」。全力で粘り強くプレーし、見ている人に感動と勇気を与えて笑顔になってもらう。この思いを胸に、北信越切符をつかんだ高岡商ナイン。主将の近藤祐星(3年)は「県大会は川尻、桑名におんぶに抱っこだった。北信越では野手陣が点を取って投手陣を楽にする」と気合を入れ直した。

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